酒瓢箪 の育て方
瓢箪は4月に植え付けし9月に収穫し2〜3週間水につけて種を取出しやすくし乾燥後種を出し、色々加工をします。
瓢箪は種を取り出して乾燥しただけでは、液体を入れると外部に滲み出ます。
その為液体を入れる為にはコーテイングをしますが、シリコン系防水剤は完全防水するため色艶がでません。そこで江戸時代にも使用されていた柿渋を使用すると、完全に防水されずに瓢箪本体に少量ずつ吸収されて色艶を出す要因になっているのです。
陰干し乾燥した瓢箪の中に柿渋を入れて内面に馴染ませ5日間乾かし、これを3-4回繰り返してコーテイングします。

独特の色艶をだすためには、日本酒を1年間に1回以上入れて使用して下さい。 瓢箪に
日本酒を満たして暫く吸収させて、その後の酒はご自由にお飲み下さい。飲みきれなかった
酒は翌日には必ず全部出して、瓢箪を十分乾燥させてください。これを繰り返すことで酒瓢箪
は独特の色艶が出てくるのです。

1・  色艶をだすための酒は日本酒にかぎりますが、高級酒でも一般酒でも変わりません。瓢箪にウイスキー、焼酎など何を入れても問題はありませんが、日本酒以外では色艶は出てきませんから、 年1回以上 日本酒を入れてください。
2・  一昼夜入れていた酒は必ず全部出して、栓をしないでよく乾燥してください。目安として表面が乾くまで5〜7日以上。 排出した酒は再使用しても問題はありません。 使用回数が多くなるほど色艶は良くなります。
 また少量の酒で表面を拭き乾いたら布で磨く、これを繰り返せばさらに色艶が良くなります。
3・ 瓢箪は湿気を嫌います。まめに手入れをしていれば問題はありませんが、酒をいれっぱなしで放置した場合や、梅雨時などカビが生えることがありますので特に注意して下さい。カビが発生したら キッチンハイターなどを少量布につけて拭いてください。
4・ 瓢箪に酒類を入れると瓢箪の香りがミックスされます。使用回数の少ない程瓢箪の香りが強いようですが、すべてを瓢箪の酒としてお楽しみください。
5・ 瓢箪の酒のなかに焦げ茶色の小片が混じることがありますが、これは内部をコーテイングしている柿渋の一部が剥落したものですので、食しても問題はありません。
6・ 長時間放置した後使用するときは、一度熱湯で内部を洗浄してから使用してください。
7・ 一番大切なことは、瓢箪を育てているのですから、いつも目に付く場所に吊るして見守ってあげて下さい。


瓢箪(ひょうたん)
瓢箪といえば、ひさご、ふすべといわれる、酒を入れる容器ですが、古代中国では、「瓢(ひょう)」と「箪(たん)」は、二つの別の容器だったのだそうです。前者は飲料を入れるもの(これが本来の瓢箪のようで、その用途からヒシャクの意味もあったようです。)、後者は竹の籠で固形食を入れるものだそうで、「論語」に「一箪ノ食 一瓢ノ飲」と書かれているそうです。ですから、本来2種類の容器がひとつのものとして誤用されたものなのだそうです。「和漢三才絵図」にあります