海軍の基礎教育

 @分隊編成は,1分隊12班・1班は28名(14名で2卓)  336名 

   分隊長1名(大尉) 分隊士2名(少尉) 教員・班長(下士官)10名 総員約350名
   1〜6班を1教部・7〜12班を2教部と称して中央階段をはさんで左右に別れ、終日総ての
   ことで競争をすることになり,棒倒しも負けると罰直が待っている。
   兵舎は2階建で,1階は奇数分隊、2階は偶数分隊が入っていた。
   
   通信訓練は、兵舎内で行われるが他の学科は専門の教室で講義を受ける。
   兵舎内は中央の通路をはさんで居住区と寝室部分とに分かれる。 中央通路は甲板と称して
   デッキ掃除の競争の場となる。
   兵舎の中央部分は分隊士、教員の居住区と事務室となっている。
 

 A新兵教育

   日常行動(海軍の基本行動)の教育は1期先輩(半年先の入隊)が1ヶ月派遣され 
   起床・朝礼・食事、巡検に至るまで総てのことを指導する。
   新兵は、1ヶ月間は黒帽をかぶらされる、 この間のルール違反は大目にみてもらえるが
   1ヶ月を終わって白帽になると、ルール違反をするとビンタを喰らうことになる。
  
   土曜日の午後は大掃除。 2週間ごとに日帰り外出(半舷上陸)が許される。

 B日課

   総員起こし(起床) 15分前からトイレなどに行くことはできるが5分前になると動くことは出来
   ないベットで総員起こしの合図を待つ、総員起こしの合図で被服を着替え寝具をたたみ、
   洗面を済ませて朝礼のため駆け足で練兵場に向かう。 
   練兵場では、軍艦旗掲揚と司令の訓示がある。
   帰ると食事当番が忙しくなる、炊事場よりの食糧の引取りと配膳、あと片づけまで行う。
   1日の教程が終了すると、1日の行動について五ケ条の省文の反省を行う。
   甲板掃除(通路) 温習(自由時間) 巡検となる。

 C通信・モールス信号受信訓練は

   午前、午後、夜間と、かなりの頻度で行われる。
   100字の受信試験が常に行われ、通常は1分間=80字 最高は120字までの受信ができる
   ようになった。
   試験の採点は100点満点。 ここは1字間違うとマイナス16点で計算する、書き込みが1字
   ずれるとマイナス数百点となり大変なことになる。
 

 D発光信号は 

   目を開けたままで、涙を流しながらの受信で苦しかった。

 E手旗信号は

   同じ動作を長時間(5分)続けられ基本動作を徹底してしごかれた。   

 F被服点検

   抜き打ち的に行われた、官給品、夏冬の軍装や靴下に至るまでの各自の持ち物の員数を
   点検する。 
   破れた靴下も勝手に処分することは許されない。

 G体育は

   4人1組の騎馬戦と棒倒しが多かった。 特に棒倒しは150人ずつが、攻撃・防御とに別れて
   戦う、この時はおもいきり暴れることができるのでストレスは溜まらなかった。
  

 H順番でいろいろな当番が回ってくる

   食事当番(3人一組で1日交代)週番練習生、(1週間班内の面倒を見る)  
   不寝番(1時間交代で巡検から総員起こしまで兵舎内を見回る) 
   当直練習生、(24時間交代で分隊350人の誘導・指揮をとる)。 
   当直も回ってきたが350人が思うように動いてくれず一番苦労した。

 I時間の厳守

   15分前・5分前の号令があるが、5分前には準備完了状態を要求される。

 J6ヶ月の基礎教育が終了する頃には

   モールス・発光・手旗などの通信手段は全員受信できるようになった。